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2014年1月6日月曜日

ABA2013-14 第7戦 vs South Florida Gold


~2013年12月15日~
サウスカロライナの試合を終え、ジョージア州を通り、フロリダ州の南端、マイアミ近郊のボカラトンへ10時間かけて移動。夜中の移動だったため、宿泊先へは午前7時に到着。束の間の休息を取り、午後4時からの試合に向けて、準備を開始。4年目にして初めて南国フロリダに立ち、12月中旬にも関わらずTシャツで過ごせることに感動を覚える。


さて、対戦する相手はABAきってのパワーハウス、今シーズンのABAランキング4位の強豪South Florida Gold。ネクストレベルを目指すジムラッツ選手にとって、自分がどれだけ通用するのかを確認する願ってもないチャンスである。



第1クォーター、ジムラッツはマンツーマンディフェンスでスタート。インサイドの#34テドリックや#09坂東の1対1でゲームを運ぶ。対するGoldは積極的にオールコートのプレスディフェンスを敷き、3Dプレイを狙ってくる。ジムラッツはここ数試合の課題でもある序盤のターンオーバーやシュート確率の悪さがなかなか克服できず、Goldにリバウンドから走られ点差が開く。


リズムを変えたいジムラッツは、残り6:21に2-3のゾーンディフェンスを敷き、相手の勢いを削ぐ。しかし残り1:55にアクシデントが発生。Goldのレイアップシュートを#34テドリックがブロックした際に頭部から落下。脳震盪を起こし、レフェリーストップ。救急車で病院に運ばれた。


ゲームは再開するが、テドリック退場のショックが抜けないジムラッツは、速攻を許し、27-51の大きなリードを与え第1クォーターを終了する。


第2クォーターになるとインサイドの柱を失ったジムラッツは、Goldにセカンドリバウンドを立て続けに取られ、追加点を決められる。じわじわと点差を広げられる中、#09坂東の3Pや3Dによる4ポイントプレーで対抗し、46-77でハーフタイムを迎える。Goldのタイトなディフェンスと、安定したシュートになかなか差を詰めることはできない。ここまで、ジムラッツの生命線であるシュート確率は17/36と5割を切り苦しい展開となっている。


第3クォーターには1-3-1ゾーンディフェンスに変え、ボールへの寄りを強化する。しかし#34テドリックの穴は大きく、リバウンドが取りきれない。相手にセカンドチャンスを与え徐々に点差が離れていく。一方で#12玉井のゴール下、#13岡田の3Pと日本人選手が奮闘。しかし点差は開き、このクォーターを67-116で終了する。



第4クォーターは、層の薄さから疲れが見え始め、攻撃も単調になっていく。ケアレスミスが増え始め、速攻からアウトナンバーとなり、イージーバスケットで突き放される。日本人選手は得意プレーを試みたが、得点に繋がる部分は少なく、試合の流れを変わることができない。最終的に88-153となりタイムアップ。


#34テドリックの負傷というアクシデントが起きたが、それ以前にABAトップクラスのチームの力を感じた。プレッシャーの強いディフェンスと、シュートセレクションの良さから、FGは60/86 68%と高確率。それに対して、ジムラッツのFG%は28%、ターンオーバーが31本と現時点でのレベルの差を痛感するものとなった。一回一回のポゼッションをきちんとシュートで終われるか、その成功率を上げることができるか、コート上の5人の中で共通理解のもとにオフェンスが組まれてるかどうか。そして最も大事なガード陣のファンダメンタル、ボールをフロントコートに安定して運べることができるか。



身体能力だけなく、シュートの精度、ファンダメンタルの差を感じた試合だった。

過去4シーズンプレーし、コロラドキングスやダラスバンダルズなどのトップランカーと試合を積む重ねているが、この大きな課題は、一朝一夕に解決できるものではないと感じている。まして、世界もより進化し、レベルが上がっていることを毎年感じている。地道な練習と高いレベルの試合を通して一つ一つ積み上げて行くしかないと、改めて決意した試合だった。

ジムラッツの主なスタッツ。
#6 齊藤 4P 1R
#09 坂東 27P 1A 4R
#12 玉井 6P 2R
#13 岡田 13P 4A
#15 コーリー 27P 2A 2R
#34 テドリック 9P 2R


#1 丸田のコメント
「ベンチから見ててもボール運びが大事だと感じたので注意しながらプレーできました。DFでスティールしたりと出来た部分がありましたが、そのあとのOFやシュートに対して精度が悪く、今の自分の実力だと受け止めて日本でしっかり準備して後半戦に挑みたいと思います。フローターやシュートまで打てる自信がついたので、ほんとに精度だけ、全て決めていれば10点以上取れていたので本当に悔しいです。」


#6 齊藤のコメント
「ボールを持って相手と対峙した1on1を試合の中で始めてやれた。今シーズン初のフリースローも打て、決めることができた。試合の入りから、3TOに加えて相手のボールプッシュを止められず失点のきっかけを作ってしまった。ガードへのプレスが強くなった時に自分が運ぶ場面もあると思うので、その後の展開は今日の反省を活かして修正したい。」


#09 坂東のコメント
「アメリカで1番ボコボコにされ、自分のレベルが痛感するほどわかる試合だった。全てにおいてまだまだ足りない。自分の頭の中では理想のイメージができてるのでそれにどれだけ近づけるか。この負けを忘れずに、また成長していきたい。」



#12 玉井のコメント
「ABAでランキング上位チームのフィジカルの強さ、トランジションの早さの凄さを肌で感じることができた。これにより自分に足りないものがさらに見え、今後に生かすことができる。自分の持ち味の脚を使ったプレーもまだまだ磨かなければならない。」


#13 岡田のコメント
「インサイドの要が怪我をしたことで、ゲームプランが狂ったが、日本人4人を同時に出すことができ、それはそれで収穫があった。リーグトップクラスとの対戦により、差が歴然としてあることを再確認できた。やはり、こういった高いレベルの相手と試合をできることがアメリカでプレーする魅力。この敗け、この差を真剣に受け止め、簡単に埋めることはできないが改善していきたい。」







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