今シーズンのGymratsは、約90チームが所属するABAの中でもトップクラスのチームと対戦してきました。
11月27日時点のABAパワーランキングを見るとSan Diego Solが13位、Arizona Scorpionsが6位、Mid Valley Titansは16位につけています。
そして第8戦目を迎える12月1日、第2の故郷であるLAにてABAランキング2位、ABA屈指のパワーハウスであるLA Slamと対戦しました。
そのSlamはなんとNBA経験者が6人在籍。
Jauquin Hawkins(元Houston Rockets)
Keith Close(元LA Clippers)
Jeff Trepagnier(元Denver Nuggets)
Tony Famer(元Golen State Worriers)
Lamond Murray(元LA Clippers)
Sean Rooks(元LA Lakers)
といった選手がラインナップしています。
対するGymratsの布陣は、所属するメキシコのチームがプレイオフに進出したため、デボーンが一時的にチームを離れている状態です。その代りに、岡田のイングルウッド時代のチームメイト、ストリートやスラムボールで名が知れているビーストを助っ人に補強。
またスラッシャーがいない状況を打破するためCJを招聘し、日本人3人、アメリカ人5人という体制で、選手兼HCである岡田が理想とするサイズとバランスを手に入れました。
序盤はゾーンプレスから2−3で仕掛けるも、Slamのアウトサイドショットが8本連続で決まり、先行される展開に。
しかし、徐々に自分達のバスケットがフィットし始めたGymrats、#14ビーストと#28CJが果敢にゴールへアタックし、点差を縮めていきます。
Gymratsは第3QにSlamの背中をとうとう捕らえ、逆転に成功。その後点差を4点に開きます。しかし、そこは、元NBA軍団。すぐさま点差をひっくり返してきます。
3Qの終わりまで、Gymrats#14ビーストとSlamの元Worriers男Tonyがペイント内で激しく戦闘を継続。しかし、Tonyの老獪な術中に嵌り、テクニカルファールを2回コールされ、ビーストがコートの外に追い出されるという展開に。
前の試合までならば、ここでズルズルと離されていたGymratsでしたが、今日は違いました。得点源のビーストを欠くも CJ, 岡田、岩佐がコート上でアグレッシブに動き、ゲームを繋いでいきます。
そして第4Qも残り15秒。
岩佐が会場を静寂にさせる同点の3Pショット。スコアは124対124に。
Slamはたまらずタイムアウトをコール。Gymratsは最後のディフェンスの確認をします。
Pick& Rollからの合わせに対し、GymratsはWチームで対応。
しかしボールはTony Farmerの手の中へ。
クイックリリースによる3Pは大きな弧を描き、ブザーと同時にリングを通過...。
元NBAの力を見せつけられました。
最終スコアは124対127でSlamの勝利。
Gymratsのスタッツは
CJ 38点
岩佐 28点
Tyron 25点
岡田 8点 6アシスト
あと一歩のところで、Gymratsは連敗を止めることができませんでした。
このゲームでは、お互いシュート成功率が高い中、終盤に入っても集中を切らさず、試合を繋げることができました。岡田、岩佐は3Pを10本沈め、終盤の大事な時間帯も集中を切らさずシュートを決め、さらにCJがリングへアタックし続けたことで競り合うことができました。
NBAのOB軍団にやられ、悔しさが滲みますが、最後まで追いつめたGymratsに対し、多くのファン、そして相手チームからも健闘の拍手を頂きました。
NBAのレベルを肌で感じることのできたこの試合では、日本人のスキルに手応えを感じましたし、NBAを経験している選手の色々な意味で表現する幅の広さ、上手さを垣間見る事ができました。
特にTony Farmerのスマートさ、狡猾さ、精神力の強さ、そして勝負所を見極める嗅覚と、直接交えたことで、我々が学ぶべきものが何か再認識できた試合でした。
激しい戦いの裏では、Gymratsのもう一つの目的である東日本大震災の復興支援を、募金箱や被災地の写真などを設置させて実施いたしました。ゲーム中にMCがこのことを休みになる度にアナウンスしてくださいました、
加えて、この試合はインターネットによりライブ配信されていたそうで、その際にも復興支援について再三告知してくれたようです。
少しずつですが、このように我々のチャリティ活動を支援してくださる方々が増えていっております。協力してくださったLAのファン、そしてLA Slamのオーナー含むスタッフには大変感謝しています。
チャリティ活動だけでなく、日本の皆様へ勝利の報告を届けられるように、精進してまいります。
これからも皆様のご声援をよろしくお願い申し上げます。
最後に、今の気持ちを一言だけ。
あー悔しい!
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